松下幸之助も着目した! 起死回生の販売システム
- 2018/5/14
- コラム
1.代理店という制度のはじまり
世界で最も古い販売代理店は、1800年代のイギリスで、新聞の広告枠を売る広告代理店業だと言われています。また、ほぼ同時期の1840年代には、アメリカのフィラデルフィアに広告代理店が登場し、1860年初頭には、すでに20以上の広告代理店がニューヨークに存在しいていたとも言われています。
代理店制度は、販促費をかけずに自社商品を急速に広範囲へ販売することが可能な制度として注目され、その後、保険代理店や旅行代理店、その他の代理店が数多く登場してくることになります。
2.松下電器の特約店(ナショナルショップ)の登場
日本で物販においてこの制度にいち早く着目したのは、松下幸之助でした。彼は、大阪府下での商売が軌道に乗ったところで、他都市への進出を考えました。しかし、遠方の他都市に対しても、大阪と同様の方法で商売をしていくのは、人手や資金の面で得策でないと判断し、1923年(大正12年)、販売代理店制度を取り入れることにしました。代理店には、一定区域内で松下商品を販売する権利を与え、代理店の募集は新聞広告を介して行いました。その結果、商圏は、大阪から京都、奈良、そして名古屋へと広がっていき、やがて全国に松下電器の特約店(ナショナルショップ)ができ、広大な国内マーケットをおさえるに至りました。
3.本部側も加盟店側も取り組みやすい代理店制度
日本の代理店制度の歴史は古く、日本に最初のフランチャイズ・チェーンが登場する1963年(7月:ダスキン愛の店、同年10月:不二家:洋菓子店)の40年も前の出来事でした。代理店制度が、これほど早くから着目され、優れた販路拡大手法として広く用いられてきた理由としては、やはり、フランチャイズ・チェーンに比べて、本部側も加盟店側も小資本で事業展開できるという点を挙げることができるでしょう。
小資本とはいえ、上の例を見てもわかるように、その効果は絶大です。自社のみでの販売体制では限界を感じていらっしゃる経営者様も多いことかと存じます。その場合、まずは、取り組みやすい代理店制度の導入を検討されてみてはいかがでしょうか?
文責:WizBiz株式会社 http://wizbiz.jp/
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