どのような代理店制度にすると集まりやすいですか?

 

これから代理店制度を構築しようとしている企業様からは同様のご質問をよく頂戴いたします。
この代理店制度が良い、というのは扱われている商品・サービスにもよりますが、ここでは現在の傾向について回答いたします。

まず法人が代理店になる場合を考えると、売りやすい商品、ニーズが高い商品、他社が扱っていない商品などが人気です。
そしてもちろん利益が高く取れる商品です。

ただし、現在営んでいるビジネスとの距離が遠いと、せっかく扱ってもらっても結果が出ない(売れない)ということになります。
同じ顧客層、同じ販売方法(訪問営業など)、できれば両方、少なくとも片方が一致している必要があります。

上記の条件が揃っているとして、どのような代理店制度が良いでしょうか?
一般論として、仕入れが発生しない、在庫リスクがない、クロージングが楽(またはメーカーがしてくれる)という制度が喜ばれます。
さらに、研修もしっかりしてくれると成果が早期に出やすくて良いです。

代理店(法人)の立場になって考えると、社長あるいは事業責任者に選んでもらえるような仕組みが必要です。
つまり既存の商品やサービスの売上増にもつながるようなパッケージ化や、既存事業の弱点(新規を取りづらいなど)を補うような仕組みです。

他方、個人が代理店になる場合を考えると、手離れが良く、それでいて収益が取れるという商品が人気です。
また都合が良すぎるかも知れませんが、不労所得的に継続的な収入になるものが喜ばれます。

個人の場合の特徴としては、限られた時間で実施でき、人間関係を壊さないビジネスであることも求められます。
個人の場合だと法人に比べて活動範囲が限られていますので、友人・知人や周辺地域から好まれない反応をされることを恐れます。

つまりチラシやパンフレットを渡すだけで成果が出て、しかも信頼性の高いビジネスである必要があります。
最近ではブログやSNSなどで営業先リストを確保している個人の方もいるので、アフィリエイトのような仕組みも喜ばれます。

個人の場合だと、上記の副業的な方がいる一方で、独立したい、という方もいらっしゃいます。
この方々には法人と同じように日々の活動方法を指導して、1ヶ月でいくらくらい稼げるビジネスですと示す必要があります。
家庭の都合などでフルで活動できない方も大勢いらっしゃいますので、1ヶ月フルで活動しなければダメ、とするよりは好きな時間で活動できて自分が目指す収入を得られるという方が好まれます。

代理店制度としては、簡単にできる紹介代理店と、教わった通りに活動したらある程度の収入が得られる代理店制度に分けられます。
自社にはどのような方法が合うかをご検討ください。

法人・個人、いずれの場合でも、代理店制度にこれだ、という答えはありません。
良くお話しさせていただくのですが、コンビニチェーンでは代理店制度が20種類近くあると言われています。
つまり、1つあるいは複数の制度を用意しておいて代理店を募集し、集まってきた方々がどのようにすれば売りやすいか、活動しやすいかを話し合って、また別の新しい制度を作り出していくのが良いと考えます。
制度を次々と作り出すことによって、どの制度が成果が出るか比較検討もできます。

貴社の商品・サービスに合わせて、どのような制度にしたら集まりやすいか、短期間でいくつもトライされることをお薦めします。

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