越境ECによる代理店ビジネス
- 2018/8/13
- コラム

中国で代理店ビジネスを行う企業の目的は、「中国でモノやサービスを売るため」でしょう。これは過去の考えです。現在ではネットを通じて日本のモノを売ることができます。それが越境ECです。
越境ECとは「国を跨いでの電子商取引のこと」です。中国では、増加する並行輸入を中国政府が取り締まるために、様々な法律が成立しました。そして、多くの越境ECサイトが立ち上がり、中国の方は中国に居ながら、高品質の海外商品が購入できるということで、人気が急上昇しております。
越境ECとは、そもそもは違法並行輸入を取り締まるためにできました。ネット上で、個人が海外の商品を購入し、取り寄せるという形が一般的です。
輸入の際には、通常の輸入であれば発生する増値税(日本の輸入消費税のようなもの)や関税が発生せず、代わりに「行郵税」という税金が発生します。税額が50元以下の場合は、非課税になるため、多くの日用品や食品などについては税金がかからずに購入することができるため、非常に人気を博しています。
日本企業が越境ECに参加するためには、越境EC専門のサイトなどに出店するか、既に出店している代理店に商品を販売する方法などがあります。
「なら越境ECで販売しよう」という企業様もいるかもしれませんが、中国に向けて、越境ECを行うためには、中国に売るための商品の他、「通関知識」「回収リスクに備えた対策」「中国語のネットショップ」「顧客の要望に応えるための中国語要員」などを準備しなければなりません。
そして実際に越境ECで取引する際、最初に立ちはだかるのが言葉の壁問題です。日本語だけのホームページでは、中国人消費者に、ECサイトを見つけてもらうことさえできませんし、中国語がわからないと取引きすることも難しいです。
また、中国では、商品購入時に問合せを通じて、中国語でのリアルタイムなメッセージのやりとりをチャットなどで交わします。
「なら止めようか」という企業様もいるかもしれませんが、健康食品や化粧品などは越境ECで販売すると特別なメリットがあります。通常、許認可を得なければ販売できない健康食品や化粧品が、越境ECを利用すると合法的に販売することが可能です。
中国で代理店ビジネスを行う前のテストマーケティングとしても有効ですので、ご興味のある企業様はお気軽にご相談ください。
(文責:株式会社エンジョイント 代表取締役 北原輝和)
商号 株式会社 エンジョイント
所在地 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-18-16 虎ノ門菅井ビル7F
事業内容 多店舗化支援事業、販路拡大支援事業、新規事業支援事業、経営コンサルティング事業
http://www.enjoint.co.jp/
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