
時には儲かる、儲からないではなく、やりたいことを選んだ方が成功する。
この言葉を聞いて、みなさんどう思われるでしょうか?
やりたくないことをして失敗するよりも、やりたいことをやった方が失敗する確率が減る。
はたしてこれも本当でしょうか?
まず先に注意しなければいけないこともあります。
それは、やりたいこと=儲かることではない場合があるからです。
例えば、Xという商品が好きで、Xのことになれば熱く語れて商品も良く売れるとします。
ところがこのXは利益率も悪くて、リピートもしない商品だとしたらどうでしょう?
Xが好きだから良しとするか、儲からないからやらない方がいいと考えるか。
「シャンパンタワーの理論」という考え方があります。
シャンパンタワーとは、空のシャンパングラスを下から上の方にずらっとピラミッド型に積み重ねていくものです。
一番上のシャンパングラスにシャンパンを注ぐと、一つ満たされ、二つ満たされ、三つ満たされ、と順に満たされていきます。
一つ目が満たされないと次のグラスは空のまま、ということから、物事には満たす順番があるという例えで使われます。
営業、という立場では、まず「利益を出す」というのが一番初めのグラスです。
やりたいこと、やりがいのあること、人のために、社会のために、というのは二番目、あるいは三番目以降のグラスです。
成功の定義は人により様々です。
ご主人が安定した給料を家庭に入れてくれるという奥様であれば、やりがいが一番目のグラスになるかも知れません。
逆の場合もあります。
商材を選ぶ際には、この他に「自分を高めてくれる」ということにも注目してください。
代理店に加盟すると、初期研修を受けることができて営業スキルの向上が期待できる、という場合、商材の好き嫌い、儲かる儲からない、よりも重要かも知れません。
また、儲かる、というビジネスでも、キャッシュフロー的に、今の自分には合わないということもあります。
手元の収入を短期間で増やしたいのか、中長期的に増やしたいのかで、選ぶ商材(ビジネス)も異なってきます。