代理店やフランチャイズに関わらず、ビジネスをする上では人の管理(マネージメント)が欠かせません。時間軸を意識することで、有効的な議論・提案ができるようになるので参考にしてください。
なぜ議論になるのか?事例を見てみましょう。
上司「なぜ今回上手くいかなかったんだ?」
部下「きっとこういうことが原因だったんだと思います」
上司「どうして事前に気づくことができなかったんだ?」
部下「そもそも今の業務量が多すぎるんだと思います」
上司「業務量が多いとは思わない。以前は同じ業務を1人少なくてもできていた」
それぞれの主張が「過去」「現在」「未来」どこを指しているか【 】に示してみます。
上司「なぜ今回上手くいかなかったんだ?」【過去】
部下「きっとこういうことが原因だったんだと思います」【過去】
上司「どうして事前に気づくことができなかったんだ?」【過去】
部下「そもそも今の業務量が多すぎるんだと思います」【現在】
上司「業務量が多いとは思わない。以前は同じ業務を1人少なくてもできていた」【現在】→【過去】
【過去】誰かを罰する 過去について話す時は決まって犯人捜しである。罰を決める目的以外ではできる限りさけるべき。 |
【現在】価値観を争う 現在についての話はたいてい平行線に終わる。お互いを知ることができるが、解決は望めない。 |
【未来】正しい道を選ぶ 未来についての話は何かを選択することである。マネジメントでは未来について話し合うことが必要。 |
上記の事例では、過去(誰かを罰する)や現在(価値観を争う)の話に終始して、未来の話が一つも出てきません。
これでは何の解決にもなりません。
例えば上司として次のようにリードしてみるとどうでしょうか?
上司「なぜ今回上手くいかなかったんだ?」【過去】
部下「きっとこういうことが原因だったんだと思います」【過去】
上司「なるほど。それも原因かも知れないね。今後はどのようにしたらいいと思う?」【過去】→【未来】
部下「そもそも今の業務量が多すぎるんだと思います」【現在】
上司「そうかも知れない。業務量を減らすことができないとしたら、何を変えればいいだろうか?」【現在】→【未来】
この部下は責任は自分にない、ということを主張したい様子。そこに論点はないと上司が一生懸命未来に持っていこうとしていることが分かると思います。
このマネージメントをすれば「根本的な問題は、未来をどう選択するか」ということが習慣化していきます。
同じような問題は、会社の会議でも、同僚との飲み会でも、家庭での会話でもあります。
プリントアウトしておくと、上記の内容が分かる資料をご用意しました。ぜひご自身の、あるいは会社や家庭でのマネージメント向上にお役立てください。
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時間軸を意識したマネージメント