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代理店募集のチェックポイント③ 初期費用

Index
01 初期費用の設定は想像以上に重要
02 初期費用の設定方法
03 初期費用の表示・説明責任
04 当協会が支援できること

01 初期費用の設定は想像以上に重要

代理店募集における初期費用について

ビジネスを開始する際、はじめにかかるコストを初期費用といいます。代理店を募集する本部にとっては、その費用を払ってもらうことで代理店契約が成立するという性質のものです。
世の中を見渡してみると、初期費用を設定しているビジネスと設定していないビジネスがあることが分かります。
実は、ここに大きな落とし穴があり、代理店本部の皆様には知っておいていただきたい重要なポイントがあります。

それは、代理店を募集する本部側にもコストがかかっているということです。
「募集広告」「応募者への対応」「事業説明会」「面談」「契約締結」「初期研修での教育」「その後の支援」等々です。
これらはいずれも本部側の業務であり、それらにはコストがかかっています。
その費用をこれから契約する代理店が全て支払うという道理はありませんが、事業としては、コストを吸収することを念頭においておかなければなりません。

大手企業の多くは初期費用を無料にして代理店を募集していますが、中小企業やベンチャーがこれを真似するのはとても危険と言わざるを得ません。
初期費用は本来は有料であるべきです。

初期費用を無料にする場合は注意が必要

初期費用を有料化すると代理店が獲得しづらいのではないかと多くの方が思われたことでしょう。
現実にどのようなことが起こるか順を追って説明しましょう。
初期費用を無料にして代理店を募集すると、確かに多くの代理店が集まり、そして代理店契約も獲得しやすいです。
ところが、代理店契約はしたものの稼働してくれる代理店が少なく、数か月経っても代理店経由の売上はゼロということが起こります。
その結果、代理店募集はストップ、代理店展開自体を見直しすることになります。
代理店経由からの売上を事業の主軸と考えていた場合は、事業の撤退も余儀なくされることになります。

なぜこのようなことが起こるか?大きく2つの理由が考えられます。
1)代理店側はリスクなく契約できるので活動する動機づけが乏しい
2)本部側も無料の代理店なので、そこまで手をかけられず成果が出にくい

そもそも初期費用無料の募集しか探していない代理店も存在しており、資金的にも体力的にも期待する成果を出すことが難しいことも推察されます。
資金が潤沢にあり、代理店に対しても数万円~数十万円の支援ができる大手企業でない限りは、初期費用を無料にするのは得策ではないことが分かります。

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