脱炭素の流れと集合住宅・商業施設への充電インフラ整備が進むなか、EV充電設備の販売施工を手がける代理店には引き合いが急増しています。しかし、受注が増えるほど充電器本体や配線資材の先行仕入れ、電気工事の外注費が入金より先に出ていき、資金繰りが一気に逼迫することがあります。今回は、日本代理店協会に相談されたEV充電設備の販売施工代理店の事例をもとに、運転資金1,400万円の調達で受注の波を取りこぼさずに対応できたケースをご紹介します。
ご相談の背景
この代理店は、マンションや商業施設、事業所向けにEV充電器の提案から設置工事までを一貫して請け負っていました。補助金の後押しもあって複数案件が同時期に重なり、機器の手配と工事の段取りに追われるなかで、支払いと入金のタイミングのズレが大きくなっていったといいます。
資金繰りが逼迫した要因
- 充電器本体・資材の先行仕入れ:納期を確保するため、受注確定の前後に機器や配線資材をまとめて発注する必要があり、仕入れ代金が先に発生していました。
- 電気工事の外注費:設置工事を協力会社に発注するため、工事完了後まもなく外注費の支払いが生じ、施主からの入金を待たずに現金が出ていく状況でした。
- 案件の集中:補助金申請の時期に合わせて案件が重なり、複数現場の資材・人件費を同時に立て替える形になっていました。
- 入金までのサイト:検収・請求から入金までに一定の期間があり、立替期間中の運転資金が不足しがちでした。
日本代理店協会にご相談いただいた内容
「受注はあるのに、仕入れと外注費の立替で手元資金が枯渇しそう」「せっかくの案件を資金の都合で断りたくない」という切実なご相談でした。売上や利益の見通しは立っているものの、入金までの立替期間をどう乗り切るかが課題でした。
調達に向けて整理したポイント
- 資金使途の明確化:何にいくら必要かを、案件ごとの仕入れ・外注費のスケジュールとして整理しました。
- 入金予定の見える化:受注残と検収・請求・入金の予定を一覧にし、立替のピークと回収時期を示しました。
- 返済原資の説明:各案件の粗利と入金予定から、無理のない返済計画が立つことを整理しました。
結果
資金使途と回収の見通しを整理して臨んだ結果、運転資金1,400万円の調達につながり、機器の先行仕入れと外注費の支払いに充てることができました。資金の都合で受注を諦めることなく、集中した案件を取りこぼさずに対応できたとのことです。
まとめ
受注が伸びている時期ほど、仕入れと外注費の立替で資金繰りは苦しくなりがちです。大切なのは、資金使途と入金予定を整理し、返済原資まで含めて説明できるように準備することです。同じように立替負担で資金繰りにお悩みの代理店の方は、日本代理店協会の資金調達無料相談窓口までお気軽にご相談ください。