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代理店契約のチェックポイント③ 金銭

Index
01 金銭に関する条項の必要性
02 記載すべき項目例
03 金銭記載の注意点
04 当協会が支援できること

01 金銭に関する条項の必要性

費用負担や報酬体系を記載する意味・意義

代理店との契約において、費用負担や報酬体系など金銭に関する条項を記載することは、健全なビジネス関係を築き、トラブルを未然に防ぐために極めて重要です。
代理店本部として、成長していくには優れた制度が必要であり、金銭に関して曖昧さをなくし明確にしておくことは必須ともいえます。

例えば、「追加研修の費用を誰が負担するのか?」「顧客の中途解約による報酬の戻入はあるのか?」などの費用や報酬に関する記載がない場合は、都度協議することになります。
そして、このような金銭に関する曖昧さは、トラブルの原因となるだけでなく、互いの信頼関係を損ねることとなり、代理店展開の妨げとなります。

金銭に関する責任やルールが不明確だと、業務上の混乱を引き起こします。
混乱が生じると本来注力しなければならない代理店支援や売上増のための時間を取れなくなります。
場合によっては、法的リスクに発展し、経済的な損失だけでなく、企業価値・ブランド価値の低下を招きかねません。
中長期的な視点からも金銭に関する条項を記載することは必要不可欠です。

02 記載すべき項目例

費用に関する項目

まずはじめに費用に関する項目を紹介します。自社のビジネスに合わせて用意・見直しを行ってください。

■初期費用
 契約時に代理店が支払う金額
 加盟金やシステム導入費用、その他事業を始める際にかかる費用
 研修やマニュアル、販促ツールなど漏れなく記載しておく
■仕入れ代金
 商品の仕入れにかかる費用や、ライセンス料など
 返品や解約時の取り扱いについても記載しておく
■月額費用
 月額のサポート費用、システム利用料、ロイヤリティなど
 継続的にかかる費用について記載しておく
■追加費用
 研修費や広告宣伝費、販促ツール代など
 事業を継続して行うにあたってスポット的に発生する費用を記載しておく
 展示会出展など共同でプロモーションを行う場合、その負担割合などを明記しておく
■保証金
 保証金やデポジットが必要な場合、その金額と返還条件を明記しておく
■手数料
 振込手数料など細かい費用負担についても忘れずに明記しておく

健全なビジネス関係とトラブルを未然に防ぐため、できるだけ細かく記載しておくことを推奨します。

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