01 はじめに
近年、電子契約サービスの普及により、代理店契約も紙から電子契約に移行するケースが急増しています。
2025年施行の改正電子帳簿保存法・デジタル関連法により、電子契約の法的要件が強化され、適切な保存・本人確認・改ざん防止措置などがより重要になります。
本記事では、代理店本部および代理店側双方が知っておくべき電子契約の基本と、今後の注意点を解説します。
02 電子契約とは?
電子契約とは、契約書を紙で交わす代わりに、電子データ上で作成・署名・保管する契約方式です。
以下のようなサービスが代表例です。
- クラウドサイン
- DocuSign
- Adobe Sign など
03 本部が気をつけるべきポイント
- 本人確認と意思表示の明確化
・メールアドレス認証だけでは本人確認が不十分と判断される場合あり
・電子署名方式やワンタイムパスワードなど多要素認証の導入が推奨されます - 改ざん防止措置の有無
・PDFファイルのダウンロードだけでは不十分
・タイムスタンプやブロックチェーン技術を活用した「改ざん検知機能」のあるサービスを選ぶことが重要です - 保管方法と保存期間のルール
・電子帳簿保存法により、契約日・当事者・内容がすぐに検索可能な状態で保管する必要があります
・保存期間は原則7年間(法人税・消費税関連)
04 代理店が気をつけるべきポイント
- 内容の確認がしづらいことも
・電子契約は便利な一方で、見落としやすい重要条項(独占禁止・損害賠償・一方的な解約条項など)に注意
・スマホでサインを促されるだけでなく、事前にPDFや条文をしっかり読む習慣が必要 - 電子契約にも「押印文化」が残る場面
・一部企業では「契約書類控えの印刷・押印」も求められるケースあり
・電子契約に関する企業文化や慣習の違いを確認することも重要です
05 協会からの提言
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電子契約の導入は単なるデジタル化ではなく「契約リスクの再設計」です
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本部は「代理店にも分かりやすい契約手順・契約書フォーマット」の見直しを
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代理店側も「法的リスクを自分で確認する意識」の育成が不可欠です
■ 関連リンク(参考)
※個別の事案については必ず弁護士等の専門家にご相談ください(リンク先は参照元であり当協会と直接関係はありません)