Index
01 契約書の重要性
02 権利の明記
03 権利の種類
04 当協会が支援できること
01 契約書の重要性
優れた代理店本部を目指すために
良い商品やサービスを開発して、代理店展開をする段階になったら、契約書の整備を進める必要があります。
契約書には、「本部」と「代理店」双方の権利や義務を明記します。
どちらか一方が有利になる内容ではなく、双方が協力し合って事業拡大を図れるものでなくてはなりません。
本部側から見た場合、契約とは商品やサービスのブランドを守り、代理店がルールを守って販売活動を行い、エンドユーザーに満足いく販売・提供が行われるためのものです。
一方代理店側から見た場合は、本部から与えられる権利や支援内容、金銭のやり取り、トラブルが生じた場合の責任の所在などを明らかにしてもらうためのものです。
他社が使っていた契約書をそのまま真似て作っただけでは不十分なことが多く、専門家の力を借りながら作成することが優れた代理店本部を目指すためには必須です。
契約書には決めておくべき内容を網羅して、トラブルが生じないように注意しましょう。
本レポートでは、代理店がまず知りたい権利についてまとめました。
02 権利の明記
どの業務を委託するかと考える
契約書で最初に明記するべきことは「権利」です。
代理店側から見た場合、どの商材を扱ってよいのか、業務範囲はどこまでなのか、この2点は特に知りたい内容です。
本部の立場として、どこまでを代理店にやって欲しいのかを明記する必要があります。
「乙は甲の販売代理店として、甲の商品を販売することとする。乙は甲の指導に従うものとする。」
例えば、このような内容を契約書に記載した場合、代理店はどのように感じるでしょうか?
これだと業務内容が曖昧です。業務を委託する側として、業務内容はより具体的に明記するべきです。
また、本部側が教育・支援を行うのであれば、権利とは分けて経営指導などの項目を設けることも推奨しています。
教育や支援の範囲はトラブルになりやすいため、できるだけ契約書に記載して、変更があれば契約の再締結や覚書などで最新の契約内容に修正しておきましょう。