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編集長からのメッセージ
- 『ハーバード・ビジネス・レビュー』を読む -
ビジネス書の洪水から避難しましょう!

 みなさん、書店のビジネス書コーナーに足を運んで、うんざりした経験はありませんか。よくぞ、毎週毎週、こんなに発行されるものか、それも似たり寄ったりのものを――。ビジネス書市場は、これまで小説などを中心としてきた書店なども参入しており、いまや混雑市場であり、過当競争が起こっています。言い換えれば、玉石混交の世界なのです。

 しかも、新聞もちろん、主要ビジネス誌にも目を通し、eメールをチェックし、インターネットで検索し、時にはセミナーにも参加しと、ビジネスマンの情報収集活動は、やんなっちゃうくらい大変です。しかも、スピードの時代ということで、落ち着いて知的瞑想にふけるなど、不安にかられるやら、後ろめたいやら。

 かれこれ15年、『ハーバード・ビジネス・レビュー』日本版の編集に携わっています。手前味噌になりますが、『ハーバード・ビジネス・レビュー』を読み続けるのが、どうも一番効率的ではないかと思っております。なぜなら、たいていのベストセラー・ビジネス書、あるいは日本で紹介されない良書のエッセンスを読むことができるからです。

 まず、ピーター・ドラッカーの書き下ろしは上梓される前に、必ずその“おいしい部分”が『ハーバード・ビジネス・レビュー』に紹介されます。『リエンジニアリング革命』『コア・コンピタンス経営』『ビジョナリー・カンパニー2』といったベストセラーもそうです。実際、『ハーバード・ビジネス・レビュー』の論文の3分の1、年によっては半分が書籍化されていますから、単純計算ですが、1年間『ハーバード・ビジネス・レビュー』の全論文を読むと、単行本30冊~50冊分の御利益があります。さらに、日本のビジネス誌にはまず登場しないグローバル企業のCEOのインタビュー、日本のマネジメント研究が遅れている「組織行動学」「リーダーシップ学」の最新研究などにも触れることもできます。

 本を1冊読破した充実感はよ~くわかります。ですが、つまらない本はつまらない映画を観た時以上の徒労感をもたらします。『ハーバード・ビジネス・レビュー』は、そのような残念な経験を味わう確率を確実に減らします。創刊されて90年、全世界で11カ国、50万人以上が読んでいるグローバル・マネジメント誌なのですから。

DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
編集長 岩崎卓也


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