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【相談事例紹介】年末商戦・新年配布に向けた受注集中で名入れの版代と工場への前払いがかさみ資金繰りが逼迫した販促品・ノベルティの企画販売代理店、運転資金950万円の調達で秋冬の受注に対応

実務・ノウハウ

年末のあいさつ回りや新年の配布に向けて、カレンダー・手帳・オリジナルグッズといった販促品の発注は、毎年9月から11月にかけて一斉に動き出します。販促品・ノベルティの企画販売を手がける代理店には、この時期に「今年は配布数を増やしたい」「名入れのデザインを刷新したい」といった相談が集中しますが、受注が増えるほど版代や工場への前払いが入金より先に出ていき、資金繰りが逼迫することがあります。今回は、日本代理店協会に相談された販促品・ノベルティの企画販売代理店の事例をもとに、運転資金950万円の調達で秋冬の受注に対応できたケースをご紹介します。

ご相談の背景

この代理店は、中小規模の事業会社や地域の金融機関、住宅・保険の営業拠点を主な顧客とし、配布目的のヒアリングからノベルティの選定、名入れデザインの制作、加工工場への発注、納品先ごとの仕分け・配送までを一括で請け負っています。年末年始に配る販促品は「12月中旬までに納品」という締切を動かせないため、9月から11月に受注と生産が集中する構造でした。引き合いは毎年安定していたものの、案件が重なるほど手元資金が薄くなることに悩んでいました。

資金繰りが逼迫した要因

資金繰りが厳しくなった背景には、次のような要因が重なっていました。

  • 名入れ加工は版の製作費や初期設定費が着手時に発生し、印刷・加工を委託する工場への支払いも納品前に求められるため、支出が入金より大きく先行した
  • カレンダーや手帳は年内納品を外せない商材で、工場の生産枠を確保するために早い段階でまとまった数量を発注する必要があり、その分だけ資金が在庫に固定された
  • 納品先が支店・営業所単位に分かれる案件では仕分けと個別配送を外注しており、配布先が多い案件ほど物流費の立替が膨らんだ
  • 法人顧客の多くが月末締め翌月末払いのため、12月に納品した案件の入金が翌年1月末以降となり、支出が最も重なる時期と入金の谷が重なった

日本代理店協会にご相談いただいた内容

「例年より引き合いは増えているのに、版代と工場への前払いで手元資金が細ってきた。年末までに追加で入ってくる案件を、資金の都合で断りたくない」というご相談でした。受注は伸びているものの、入金が年明けに偏るため、次の発注に踏み切れないという状態です。

調達に向けて整理したポイント

  • 受注済み案件と見込み案件を分け、それぞれの納品予定日と入金予定日を一覧化することで、資金が不足する時期と金額を先に明確にした
  • 名入れ済みの販促品は転用が利きにくい一方、受注に紐づいた生産であり在庫リスクが限定的であることを、過去の受注残と納品実績とあわせて説明できるようにした
  • 需要が年末に集中し、その直後に入金が寄るという事業特性を踏まえ、入金が始まる1月から2月を返済のヤマに置いた返済ペースを設定した
  • 過去数年の月次売上推移と継続顧客の比率を示し、年末の販促需要が一過性の売上ではなく、毎年繰り返される取引基盤に支えられていることを説明できるようにした

結果

資金使途と入金予定、返済原資を整理して説明できるように準備したことで、運転資金950万円の調達につながりました。版代と加工工場への前払い、仕分け・配送の外注費に充てることができ、資金の都合で見積依頼を辞退することなく、秋冬に集中する案件に対応できたとのことです。あわせて、法人顧客の支払サイトを案件ごとに把握し、納品から入金までの期間を初めから資金計画に織り込む運用へ切り替えられたそうです。

まとめ

季節性の強い商材を扱う代理店では、需要が伸びる時期ほど先行支払いと在庫の保有で資金繰りは苦しくなります。とくに年末商戦向けの販促品は、支出が11月から12月に集中する一方で入金が年明けに寄るため、受注時点の見立てと実際の資金の動きにズレが生じがちです。大切なのは、資金需要が来てから動くのではなく、資金使途と入金予定を整理し、返済原資まで含めて説明できるように前もって準備しておくことです。同じように先行支払いや入金の遅れで資金繰りにお悩みの代理店の方は、日本代理店協会の資金調達無料相談窓口までお気軽にご相談ください。


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