これから初めて代理店になるという方に、強くお伝えしたいことがあります。
それは「比較検討」をするということです。
20年前の自分にもこのメッセージを伝えてくれる人がいればと思い出します。
なぜならば私自身が代理店をやって失敗した経験があるからです。
当時の私は独立を志す勤め人で、資金的な余裕も全然無い状況で、新規事業を模索していました。
そんな中、今でいうエコ関連の事業に出会い「このビジネスは将来伸びる!」と熱を入れていました。
国金(今の日本政策金融公庫)から資金調達をして、このビジネスの代理店になりました。
加盟金が60万円ほどしたと記憶しています。
ところが、本部の社長さんもこのビジネスについてはあまり詳しくないようで「営業方法は自由」というだけでほとんど教えてくれませんでした。
マーケティングを勉強していた私は、FAXDMを駆使して大手企業を中心に営業をしましたが、プレゼンまではいくものの契約が取れません。
こうして数か月を棒に振って、売上はゼロ円でした。
本部にお金を返してくれるよう頼みに行きましたが、1円も返金されませんでした。
当時の私が、未熟で、知識・経験不足だったといえばそれまでですが、こんな不幸なことが繰り返されてはいけません。
その後、代理店側ではなく、代理店本部を支援することをお仕事にさせていただき、現在に至ります。
「比較検討」を強く推奨するのは、まず自分の「目」を養う必要があるからです。
これまで1000社以上の代理店募集に携わってきたからこそ、何が良くて、何が悪いかがすぐに分かります。
これほどまでの件数を経験しなくても、少なくとも過去の私のように、飛びつく、ということだけは避けていただきたい。
こうした想いから、次のようなことを代理店さんにはお伝えしています。
1)資料請求などの段階でできるだけ多くの商材・企業を比較検討する
2)実際に試してみる(言われたことを鵜呑みにしない)
3)代理店契約も複数社とする(リスクを分散するとともに成功確率を上げるため)
もう少し詳しく説明したレポートも作成しましたので、そちらも是非ご覧いただければ幸いです。
(文:理事長 佐藤康人)
レポート「代理店になる際に気をつけるべき点」もご参照ください。
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