優良ビジネス認定2024でゴールド認定を取得した「遠赤王」の株式会社MOZU様、同じくシルバー認定を取得した「集客王」のモズエンタープライズ株式会社様に、サービス内容や受賞した感想などを伺いました。
(インタビューにお応えいただいた方:両社代表取締役 菱田進治様、株式会社MOZU 取締役 中島香様、モズエンタープライズ株式会社 マーケティングコンサルタント 篠原拓巳様)
Q.まず初めに御社のビジネスにかける想いを教えてください
そもそも創業は、大学卒業時に父親が以前携わっていた遠赤外線の技術を健康事業に活かしたいと技術者を集めて研究・開発し、遠赤外線を床に入れた健康住宅で医療メーカーとしてスタートしました。非常に良い商品ではあったのですが、あまりにもニッチすぎてどうやってこれを売っていったらいいのかというところにつまづいたんですね。そこで、自社には営業マンもいなかったので集客システムを作ってしまおうということになりました。自社で使おうと思って作ったのですが、周りを見渡したら集客で困っている会社がいっぱいあったので、周囲にも集客システムを提供するようになりました。
ちょうど東日本大震災があったタイミングで、太陽光発電やエネルギー関連の事業者さんが少ない人員で営業していきたいというので多く話をいただくようになりました。そのほかにもいい商品をリソースがなくて広げられず困っている会社が多かったので、「集客王」をリリースしたらそっちの方のニーズが多く、「遠赤王」よりも先に広がっていきました。
「集客王」もいろいろな業界で使っていただいたのですが、その後「遠赤王」も徐々に売れ出して、今では、医療機器メーカーとして複数の商品ラインナップを揃えるようになっています。「遠赤王」については、最近話題の温活ではなく、もっと調子の悪い、難病の方などに対して温熱療法としてご利用いただいています。7、8割のお客様は、病院など西洋医療では治らずに、この温熱療法に興味を持って来ていただいています。もちろん治るというようなことは表現できないのですが、使っていただくと痛みが和らぐとか、眠れるようになったとか、気持ちが良いと言っていただいて喜んでいただいています。
商品自体は職人さんに作っていただく機能が複数あり、お届けするまで2ヶ月待ちとなることも少なくありません。それでもがん患者さんでステージ4だから早く欲しいなどという声もあり、もっと多くの方に温熱療法を受けていただけるように今後はスポットを全国に展開していきたいと考えております。医療機器としての効果は認められていて、血流改善、免疫アップ、筋肉が緩む、自律神経が整うというところから、多くの方に貢献できるのではないかと思っております。
「集客王」は今までBtoCでのご利用が多かったのですが、実はBtoBでも効果が出る。良い時は4、5パーセントの開拓率という成果が出ています。もともと中小企業を盛り上げたいという気持ちがあるので、1着信5円という低価格で提供しています。本当に3名から5名くらいの会社さんとか、立ち上げたばかりのスタートアップ企業さんとか、人がいなくても見込み客が獲得できると喜んでいただいているので、こちらも力を入れていきたいと思っております。
Q.代理店制度を立ち上げた経緯について教えてください
まず「集客王」を2011年にスタートしたのですが、当時、すごい社長さんをご紹介いただいて、その方が代理店募集サイトを経営されていて代理店の作り方やこうやって展開したら良いということを教わりました。実際にサイトで代理店を募集したら凄い反響があって上手く立ち上げることができました。「遠赤王」についてはもっと商品開発を進めてから展開したいという想いがあったので2014年頃から代理店を募集するようになりました。
「遠赤王」は導入いただいたお寺さんからの紹介で世界遺産の高野山に使っていただくことができ、それが大きな信頼というか宣伝効果で大きく広がっていきました。代理店さんも工務店さんを中心に全国に広がっていき、その後、健康器具のラインナップを増やした流れで、健康関連の代理店さんも徐々に増えているところです。
Q.代理店制度を展開してみて良かった点を教えてください
どちらの事業についてもですが、やっぱり我々が絶対できないような地元に密着しながらその人達に拡販いただくというのは、代理店制度の良さだと感じています。また、その代理店になった企業さんが、違う形の提案を持って来て、新しい発想で商材を組み合わせたり、プラスに働くことが多いです。
「遠赤王」に水素のビジネスを組み合わせたり、サプリメントを組み合わせたり、お水、ホルミシスなど、健康周りの事業に発展しています。また、サロンさんで導入いただいた際には妊活コースで使っていただいたりと、我々の発想だけではそこまでできないというところを代理店さんがやってくれています。
「集客王」ではBtoC、BtoB、いずれの場合もバチっと相性がいい商品が出て来たりします。そういうのもだいたい代理店さんから本部に言っていただいて、これ本部で一緒にパッケージ作って拡散していきませんか、という提案をいただいたりします。実はそれで生まれたサービスが何個かあります。生命保険の販促のためのお金の小学校という企画や、空き家・空き地をピックアップする物上げ集客王というサービスもその一つです。
Q.代理店制度で力を入れている部分を教えてください
「遠赤王」では、資料作りや研修は医療メーカーとして出さなければいけないものも沢山ありますし、チラシも何パターンもあります。売り方についても1ヶ月間お試しいただくなどの方法をご用意しています。集客王を使ってやるパターンとか、血流チェックというビフォーアフターを見せる方法や、テレアポでやったりとか。良い商品ではあるのですが、昔からある遠赤外線の商品と何が違うのかとか、メーカーとしては頑張って伝えないといけないと思って力を入れています。
「集客王」は代理店さんへのリアルタイムの対応に力を入れています。お客様先でこういう状態なんですけど、という電話がかかってきて即対応を行ったりしています。たいていの場合は実際に音声を聞かないとイメージがつかないというお客様が多いので、テストコールを発信して差し上げています。基本的にはトスアップいただいているのですが、自社で契約取ってきてくださる代理店さんもいらっしゃいます。みなさん行く業態も異なるので、本当に臨機応変に対応するというところが重要だと考えています。
Q.既存の代理店の皆様に何か一言あればいただけますでしょうか?
「遠赤王」の遠赤外線は昔からある技術で、まったく新しい最先端の治療法を提供しますという世界ではない。なので、代理店さん、特にそこにいるスタッフさん、現場でやっているスタッフさんが、一度ファンになってくださって販売いただいています。お客様には体験すると分かりますよということを地道に言い続けてくれたので、本当にありがとうという気持ちでいっぱいです。
「集客王」は集客王自体が売れていないと説得力がないので、代理店さんが頑張ってくれている以上に我々も頑張らなければいけないと、刺激を受けながら一緒に成長してきています。また先ほどお伝えしたように商品開発にもご協力いただいていますので、本当に感謝の気持ちをお伝えしたいです。
Q.最後に優良ビジネス認定を受けてみた感想を教えてください
認定を受けるということになって、せっかくうけるなら金賞を目指そうということで、社内で火がつきました。また2社一緒に審査を受けることにしたので、競争心も芽生えたということに驚きました。実務的にはこれはどこにあるのかということを知っている人に聞く必要があり、今まで代理店担当として一人がメインで頑張って対応してきたという気持ちだったのですが、チームとして頑張って賞をいただいたという、みんなの力があって仕事をしているんだなということを改めて感じました。
資料も過去の資料をひっぱり出してくるだけでなく、作り直すきっかけになりましたし、実務は行っているが資料になっていないというものもあったので足りない部分を気づくきっかけになりました。1社は残念ながら銀賞でしたので、来年は2社とも金賞を取れるように、今後もより良い代理店制度を構築していきたいと思います。
-菱田様、中島様、篠原様、インタビューにご協力いただきありがとうございました。